2013/11/11

IWG week 7 & 8 - ロシアの大自然への旅 (パーナ湖の自然)

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行ってまいりました、ロシアの大自然。場所はパーナ湖国立自然公園(Paanajärvi National park)の周辺。周辺と言いますのは、自然公園内は利用料が高く、自由に焚き火が出来ないなどの制限も多いので、自然公園外でのびのびとトラディショナルなキャンプ・トレッキングの技術を学ぶのが狙い。

オレンジ線が予定コース。オレンジの丸はキャンプ予定地。
9月23日にクルの学校を出発し、クーサモで一泊。翌朝、国境が開くと同時にロシア入りし24日から10月2日までパーナ湖周辺をオフトレイルで楽しみ,10月3日に学校へ戻る日程でした。

2日歩いて3日目は休憩日のパターンで歩きましたので、実際に歩いたのは6日分ほど、距離にするとおおよそ60km。ハイペースではありませんが、オフトレールで湿地+上り下りの連続なのでこんな感じかな?と思います。



国境を10時頃に通過し、国境の村、パーナ村に到着したのが昼過ぎ1時頃。そこから公園のレンジャーステーションの駐車場まで更に車で2時間。この日のトレッキング予定は道路を5Kmほどでしたので、日没に間に合うと見て早速トレッキング開始。自然公園から出てしまうのが目的です。

 この旅、実は毎日ガイド役が変わります。実際のガイドを経験、練習するのが目的で、1日2人が午前午後で入れ替わって一日のガイドを務めます。ガイド以外の生徒+先生は客役。どんなに迷っても口出ししないのが決まり。
これは経験してみないと分かり難いのですが意外とプレッシャー大きいですw


 この日は朝からとても寒く、日中はそれでも良かったのですが、キャンプを設営する頃から雪が降り始め、その後は朝まで降ったり止んだり。おきた時にはこんな感じに雪がたまっていました。

2日目は何の問題も無く・・・と言いたいところですが、かなりの脱線コース。半日さ迷い歩き、現在地不明のまま日没ぎりぎりで適当な場所にキャンプ設営。ガイド役はかなり青ざめた状態で役を終了。先生は涼しい顔で誰にも現在地を教えず「食料は十分あるから心配するな!」と一言。
この日は大きな湿原をいくつも横断するルートでした。歩きなれてないと泥でぬかった場所を踏み、ひざまで一気に沈みます。このトラップには多くの人がはまってました。
途中、狼の物と思われる古巣を発見。犬の掘る穴に似てますが、サイズが違います。

翌3日目は休憩日、基本的に自由行動。川をたどって位置確認を試みる人、湿地トラップと雨でぬれたギアを何とか乾かそうとする人、ただただくつろぐ人(←わたし)人それぞれの楽しみ方で休憩日です。

薪集めで切り倒したヨーロッパアカマツが丁度良い大きさだったのでrakovalkea,ギャップファイヤーを準備してみました。




丸太二本、一面にⅤ字の溝を切ります。出てきた木屑は焚きつけに使います。

二本の楔は丸太の間隔調整用、燃えないように新鮮な木を使います。

細長い棒は、上にのる丸太へ釘で固定し、転がり落ちないように、つっかえ棒とします。

下側になる丸太は転がらないように枕木の上へ乗せます。





全てを重ねたら全ての焚きつけへ着火。重なった二本の丸太の間から燃やします。

火の強さの調節は間に挟んだ楔で調節。

焚きつけを雨で濡らしてしまった為に、全体に上手く火が回らず、燃え方に偏りがありますがとりあえず成功!朝起きた時には殆ど燃え尽き、下側の丸太の一部がまだくすぶっていました。


第4日目はすんなりと、何の問題も無くキャンプ地到着。キャンプ設営後にまだ日が落ちていないことのよさを実感する日でした。w

伐採と植林を繰り返している森ではないので色々な樹種が交じり合い、とても綺麗な紅葉が見られました。フィンランドでは少ない光景です。

私の頭上に見えるのは巨大な白樺の瘤。
森が古いので大小さまざまな瘤が多く見られました。















今回の旅では通してこのようなキャンプ設営です。日替わりガイド役のペアーがそのままバディーシステムでしたのでキャンプ設営もペアで。オープンシェルターを向かい合わせに設営し、真ん中で焚き火をします。ほぼティーピーの様な状態になりとても快適に過ごせます。
写真左が私のDD、ダイヤモンドフライ状に張っています。相棒はViheのLoue。




旅6日目は私のガイド日でした。午前は相棒が、そして午後は私の担当。このことについては次回のアップで紹介します。