プーッコとひとくくりに呼んでますが、実は色々な種類のプーッコがあります。
今回紹介するのはその中でも特に一風変わったプーッコ、Ilmajoen hattutuppi puukko (イルマヨエン・ハットゥ・トゥッピ・プーッコ)。
名前の意味ですが、イルマヨキの帽子シースプーッコ、となります。理由は単純。シースに帽子が付くからですw
この感じだとネックナイフかと思われますが、れっきとした腰下げ。
プーッコのタイプとしては実用プーッコ(ペザント・プーッコ)の部類で、ナイフ本体のパーツは柄とブレードの2パーツのみで構成されてます。
柄とブレードの境、刃が柄に入りきってないような作りですが、これは掃除や研ぎなどのメンテナンスをし易くする為。決して柄に入れられなかった失敗ではないですよーw
本体がシンプルな分シースの装飾は質素に凝るのが伝統的。パターンマーキングにて作者の個性を注ぎ込む、見所の一つとなります。
写真は私が伝統プーッコの文化、様式、技法を学ぶ為に習って作ったもの。
刃がガッツリ磨かれてますが、これはテンパーライン見たさに磨いたから、本当は削り傷残ったままが正統です。
<スペック>
刃渡り:122mm
刃厚:47mm〜37mm
柄: 白樺古木材(通常の白樺よりもかたいです)
フィンランドでネイチャーガイドとナイフメイカーをやっております。 Wilderness and nature guide, also a custom knife maker in Finland.
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2015/08/22
2015/08/08
サーミのナイフuuna-niibas(ウーナ・ニーバス)
サーミナイフだとかサーメプーッコなどと呼ばれるナイフですが、それは南の人間の呼び方で、日本本土の人がマキリをアイヌ小刀と呼ぶのと同じ。オリジナルの名前はuuna-niibas(ウーナ・ニーバス)です。
その装飾がとても北方民族の物独特で、プーッコでありながら他のプーッコとは一線を介している存在。また、その作り手も少ないのが現状。
と言うのもこのプーッコ、実はその伝統がフィンランドでは一度死に絶えかかった時期があったのだとか・・・で、
今回はその時、復活に尽力を尽くされた先生に習う機会がに恵まれました。
通常プーッコには、何がプーッコなのか?という定義は無い・・・とうか、あまりはっきりと定義できないのですが、そのプーッコに含まれるこのウーナ・ニーバスに関してはハッキリと線引きがあります。
・刃以外、主要部品は白樺とトナカイから採れた物を材にする
これは単純にラップランドでは他の材料の入手が難しいため。
・使用する金具は銀色であること
これは重要なポイントで、伝統的にサーミ人の装飾品は銀色。なので、そこに真鍮などの金色を持ってくるとコーディネートが崩れてしまうわけですw
・シース全体を革で覆わない。刃の収まる部分はトナカイの角で作るのが基本です。
このプーッコの見所はやはり柄とシースに彫られた模様。この模様はトナカイの角で出来た部分へ傷をつけるのではなく、チップカービングの要領で実際に模様を彫りこみ、そこへ墨を入れて作り出します。
色は2色、煤で入れる黒とハンノキの樹皮から作る染料で入れる茶色。珍しい物には白黒反転し、全体を黒く着色した後に彫り、線を白く出したものもあります。
模様以外の見所は形。特にシース下部の曲がりと、柄尻の形状の美しさ。柄尻の形状の美しさは作者の個性とセンスが問われる部分で、比べてみるとその違いが良く解ります。
シースの曲がりは、角の自然な曲がりを上手く利用して整形するので、その自然な美しさを上手く見極めて残すセンスが必要となります。ちなみに、右利きシースは右の角から、左は左の角から作ります。これは、シースにした時、その自然な曲がりのために、逆に使うととても座りの悪いものとなるためです。
写真は、私が習いながら作った物ですので美しくない部分が多く、あまりサンプルには向かないかもですが、ウーナ・ニーバスを呼べるような出来にはなってます.
2013/07/28
この夏作った数本 - Few knives made this summer
今後の参考にもなるかな?と思いますので、この夏作った物を簡単に紹介します。
Seems I have made variety of knives this summer. For me, for prototype, order and for sale. So, I would like to introduce the ones I made this summer, for the future reference.
*Spec: N/Aと表示されているのは、完成後に計り忘れたものです。
*Spec: N/A means, I forgot to measurement.
切り出し小刀(左利き用) Kiridashi-kogatana (left handed) Spec: N/A |
IWGナイフ IWG Knife Spec: Blade Length 230mm / Blade width 30mm / Blade thickness 6mm |
洋式髭剃り Straight razor Spec: Blade Length 38mm (cutting edge) / Scale length 103mm バネ鋼のブレードに鹿の角のスケールです。 spring steel blade with Japanese deer antler scale. |
長期のトレッキングなどに持っていったら便利かな?と思い作りました。 I thought would be nice to have something like this for long wilderness trip. |
左から>水筒、カービングナイフ、スプーンナイフ、プーッコ Form left: Water bottle, carving knife, Spoon knife, Puukko |
高炭素鋼ブレードとリンゴハンドル High carbon steel blade with apple wood handle. 販売用に作り、即売しました。ありがとうございます。 Made this for sale and sold. Thank you. |
Spec: Blade Length 95mm / Handel length 100mm / Blade thickness 3.9mm 高炭素工ブレードと白樺ハンドル。 High carbon steel blade with birch wood handle. 販売用に作り、即売しました。ありがとうございます。 Made this for sale and sold. Thank you. |
レザー水筒 Leather water bottle. Capacity: 850 ml レザークラフトの幅を広げたくて作ってみました。 Wanted to expand what I can do with leather. |
紹介しなかった物も数点ありますが、この夏完成させたクラフト品の紹介でした。
So, here are not all, but most of my craft work done in this summer.
2013/07/12
The Man Cave 「男の隠れ家」
It was quite some time ago someone commented on my YouTube Channel that he would like to see my work space. I thought it might help, who are setting up his/her space, to see what others are doing. so here you go! It is not very special or different, but something does work for me!
YouTubeで「作業場が見たい」とコメントを、だいぶ前になりますが頂いていたのでビデオ撮ってみました。別に特別な物やすごい設定はしてませんが、これから自分のマン・ケーブを作りたい人の参考のカケラにでもなればと思います。
Also, I have uploaded the channel introduction video. in case you have not see it yet, go a head and check it out!
あと、チャンネル紹介用の動画もアップしてあります。まだ見てない人はどうぞ!
YouTubeで「作業場が見たい」とコメントを、だいぶ前になりますが頂いていたのでビデオ撮ってみました。別に特別な物やすごい設定はしてませんが、これから自分のマン・ケーブを作りたい人の参考のカケラにでもなればと思います。
Also, I have uploaded the channel introduction video. in case you have not see it yet, go a head and check it out!
あと、チャンネル紹介用の動画もアップしてあります。まだ見てない人はどうぞ!
2013/07/05
IWG用・メインナイフ
<< English version of this post, click here!!>>
もうすでにビデオを見られた方は多いかと思いますが、ビデオでは紹介していない部分を含みますので、先日英語版で投稿した記事の日本語版です。
ツイッターで私をフォローされてる方はもうご存知かと思いますが、今年8月からの10ヶ月間、ウィルダネスガイド養成学校へ行くことになりました。フィンランドには100種以上の専門職を訓練学校が多くあり、私が通うのは"International Wilderness Guide"コース、通称IWGと呼ばれる物です。このコースの目的は、お連れするお客様が、安全にそして楽しい時間を過ごせることをお手伝いできるガイドを育てること。学習することも、ガイドスキルやトレッキングスキルだけではなく、ファーストエイド、サバイバルスキル、350種以上の動植物の判別などなど盛りだくさん。つまり簡単に言ってしまうと、10ヶ月集中ブッシュクラフト漬け学校なわけです。
もし興味のある方はぜひ学校のホームページをご覧ください。インターナショナルコースですので授業は英語。参加者も世界各地から来てます。
学校のページ>http://www.tao.tampere.fi/tao/TAOWWWAIKUISET/era-_ja_luonto-oppaan_at_(international_wilderness_guide).html
ブログ友達でこのコースを卒業した方のページ> http://hikinginfinland.com/blog/categories/iwg/
で、ナイフの話の前になぜIWGの話をしたかといいますと、このコース、基本的に10ヶ月森篭りとなります。ロシアのボレアルフォレストで2週間とか、真冬のラップランドで一週間ソロとか・・・(←これ死ぬかもw)
ということで、大抵の必要になる物は持っているのですが、いくつか新しく追加、買い替えしなければならない道具がでてきました。
その内のひとつがナイフ。勿論ナイフは何本か持っていますし、今までメインで使っていた物で大抵の事は難なくこなせます。しかし、今までのメインナイフは元物木工用に作った物。本格的な長期ディープフォレストや、真冬のラップランドに対応するには心元もとなさすぎます。もう少しこうパワフルなナイフ、そう、あのサーメ人の右腕、レウクのような一本がほしい!と思い立ち、作ってみました。
これが、私のこれから10ヶ月間の相棒となる和フィン折衷ナイフ、 IWG仕様です。
IWG用と言っておりますが、実はこのナイフのアイディアは私が鍛冶を始めた頃から育ててきた物で、色々な方向へウロウロ。一時期は和式ブッシュクラフトの方向だったり、鉈ベースだったり・・・
で、アイヌマキリの形に興味を持ったあたりで方向性がまとまってきた物です。作製もIWGの話が浮上する前に作り始めてます。
しかし作り始めてまもなくした頃、IWGに願書出すことを決意し、合格。パワフルなナイフが必要だな>このナイフを少し大きくしたらちょうど良さそうだ!ということで予定変更。
鍛造時に横着してかなりの量の削り代を残していたのが幸いし、この作りかけをそのままサイズアップ版へ移行できました
大きさ変更は問題なく行ったものの、またしても刻印が上手く打ち込まれません。これ、なんでこんなに難しいのでしょうか?打ち方が下手なのか、印が不良なのかその原因すら掴めません。
2回打つと修正不可能になる可能性大きいので、刻印は諦め。薄っすらと入った印を元に、鏨で掘り込んでしまいました。あまり綺麗ではないですが、自分用のナイフなのでOKです。
熱処理は難なく成功、しかし思いがけない場所で問題発生。ハンドル材へタング穴を開けている最中、通常なら何の問題も無く比較的簡単にまっすぐドリルは入っていくのですが、この時は何故か横へ横へと逃げる。何とか修正しようとしても、どうやっても同じ方向に逃げる。
この大きさのナイフの柄に使えるサンザシはこれで最後なので、仕様不可にしてしまうリスクは避けなければならないので、しかなくツーピースすることに。
反割りにし、タングの形にくり貫いたらエポキシで張り合わせ。強度を出すために、ここはワンピースの方が良いのだが仕方が無い。エポキシの強度テストと言うことで妥協。
完成したナイフは早速使ってテストをしてみる。
テストその1はトライスティック。元々はナイフの使い方の練習に利用する物なのが、ナイフの使用感テストにも適度なので利用しています。
スクエアーとラウンドリダクション。これは何の問題も無く完成。
もうすでにビデオを見られた方は多いかと思いますが、ビデオでは紹介していない部分を含みますので、先日英語版で投稿した記事の日本語版です。
ツイッターで私をフォローされてる方はもうご存知かと思いますが、今年8月からの10ヶ月間、ウィルダネスガイド養成学校へ行くことになりました。フィンランドには100種以上の専門職を訓練学校が多くあり、私が通うのは"International Wilderness Guide"コース、通称IWGと呼ばれる物です。このコースの目的は、お連れするお客様が、安全にそして楽しい時間を過ごせることをお手伝いできるガイドを育てること。学習することも、ガイドスキルやトレッキングスキルだけではなく、ファーストエイド、サバイバルスキル、350種以上の動植物の判別などなど盛りだくさん。つまり簡単に言ってしまうと、10ヶ月集中ブッシュクラフト漬け学校なわけです。
もし興味のある方はぜひ学校のホームページをご覧ください。インターナショナルコースですので授業は英語。参加者も世界各地から来てます。
学校のページ>http://www.tao.tampere.fi/tao/TAOWWWAIKUISET/era-_ja_luonto-oppaan_at_(international_wilderness_guide).html
ブログ友達でこのコースを卒業した方のページ> http://hikinginfinland.com/blog/categories/iwg/
で、ナイフの話の前になぜIWGの話をしたかといいますと、このコース、基本的に10ヶ月森篭りとなります。ロシアのボレアルフォレストで2週間とか、真冬のラップランドで一週間ソロとか・・・(←これ死ぬかもw)
ということで、大抵の必要になる物は持っているのですが、いくつか新しく追加、買い替えしなければならない道具がでてきました。
その内のひとつがナイフ。勿論ナイフは何本か持っていますし、今までメインで使っていた物で大抵の事は難なくこなせます。しかし、今までのメインナイフは元物木工用に作った物。本格的な長期ディープフォレストや、真冬のラップランドに対応するには心元もとなさすぎます。もう少しこうパワフルなナイフ、そう、あのサーメ人の右腕、レウクのような一本がほしい!と思い立ち、作ってみました。
これが、私のこれから10ヶ月間の相棒となる和フィン折衷ナイフ、 IWG仕様です。
IWG用と言っておりますが、実はこのナイフのアイディアは私が鍛冶を始めた頃から育ててきた物で、色々な方向へウロウロ。一時期は和式ブッシュクラフトの方向だったり、鉈ベースだったり・・・
で、アイヌマキリの形に興味を持ったあたりで方向性がまとまってきた物です。作製もIWGの話が浮上する前に作り始めてます。
プーッコとマキリを合わせて、フルタングにするアイディアの木型 |
今回のナイフの直接な元になった木型。フルタングヴァージョンより少し大きめ。タングはコンシールド. シースの木型も作成し、サーメのレウク方式が使えるか確認。 |
しかし作り始めてまもなくした頃、IWGに願書出すことを決意し、合格。パワフルなナイフが必要だな>このナイフを少し大きくしたらちょうど良さそうだ!ということで予定変更。
鍛造時に横着してかなりの量の削り代を残していたのが幸いし、この作りかけをそのままサイズアップ版へ移行できました
鍛造後の様子 |
完成した物を木型と並べるとサイズの違いが良く分かります。 |
大きさ変更は問題なく行ったものの、またしても刻印が上手く打ち込まれません。これ、なんでこんなに難しいのでしょうか?打ち方が下手なのか、印が不良なのかその原因すら掴めません。
2回打つと修正不可能になる可能性大きいので、刻印は諦め。薄っすらと入った印を元に、鏨で掘り込んでしまいました。あまり綺麗ではないですが、自分用のナイフなのでOKです。
脂台にブレードを固定した様子. |
熱処理は難なく成功、しかし思いがけない場所で問題発生。ハンドル材へタング穴を開けている最中、通常なら何の問題も無く比較的簡単にまっすぐドリルは入っていくのですが、この時は何故か横へ横へと逃げる。何とか修正しようとしても、どうやっても同じ方向に逃げる。
この大きさのナイフの柄に使えるサンザシはこれで最後なので、仕様不可にしてしまうリスクは避けなければならないので、しかなくツーピースすることに。
反割りにし、タングの形にくり貫いたらエポキシで張り合わせ。強度を出すために、ここはワンピースの方が良いのだが仕方が無い。エポキシの強度テストと言うことで妥協。
ブレードはレウクの雰囲気を帽子部分に残しつつ、刀風に。 |
シースとハンドルはアイヌマキリ風に。 そしてナイフの抜け落ち防止対策にサーメのレウクシースの構造を取り入れました。 |
ブレードは少し反りがあり、帽子部分はレウクの様に強くあがります。このため、刃渡りは12cmですが、切り歯の長さは14cmほどになります。そして、この曲がりのために、ナイフを鑿のような感じで押して使うことができようになってます。この使い方は実はとても便利で、フェザースティックを作る時などの切り込み角をコントロールしやすくなります。
先を鑿の様な感じに使う事が可能。. |
ブレードの断面は5角形、グラインドはコンベックス。このプロファイルは断ち切るときに抵抗が少なくて良いのですが、この形にした理由はどちらかと言うと削り作業時の小回りを利かしやすくするため。このナイフの様に幅が30mmもあると、フラットグラインドにするとサドルノッチのような削りが面倒になる。
トライスティックテスト。使ったことの無いノッチ、覚えていないノッチは省略した。 |
テストその1はトライスティック。元々はナイフの使い方の練習に利用する物なのが、ナイフの使用感テストにも適度なので利用しています。
テントペグとポットフック。最も基本で簡単な削り・・・なのだが、ここで早速問題発生。ポットフックは、バトニングでクロス(×)を切り込み、そして要らない部分を削り取る方法が最も手早くできる。そこで何度もやったようにバトニングを開始。トン・トン・トンと3回打ったところで先が切り落とされてしまった。切れすぎw いつも道理の手加減だと強すぎたようだ。
スクエアーとラウンドリダクション。これは何の問題も無く完成。
ラッシング・クロスとVノッチ、そしてサドル・ノッチ。ラッシングクロスは今まで経験したこと無いほど簡単にできてしまった。サドルノッチは特にやりやすいわけではないが、何の問題も無く削れた。
ブッシュクラフトでのスプーン作りは、そもそもはナイフの練習用題材だったらしいです。ですので、普通のナイフ一本で作るのが本来の技法なのだとか・・・ |
網針(後方に写ってる穴)とスプーン。網針は失敗。原因はやはり切れすぎ。半乾きの白樺の枝ではほぼ抵抗無くスカッと刃が入るのでコントロール仕切れなかった。
そしてスプーン。通常はフェザースティックで〆るのだが、フェザースティックは問題なくできることを確認済みだったので、もうひとつのナイフ練習用教材、スプーンに挑戦。こういった細かな作業をするには少し大きすぎるナイフですので、少し無理した持ち方をする必要はありましたが、問題なく完成。スプーンのくぼみ部分もかなりまともな形に掘り込むことができました。
最後に、テストその2。薪のやまから適度な太さの節付き白樺を取り出し、チョッピングとバトニングのテスト。こちらはビデオ撮りましたのでどうぞ!
2013/06/25
My new carry has completed.
<< 日本語版はここをクリック。>>
As some of you may know, I will be going to attend the course "International Wilderness Guide" from august. the course takes 10 month and it covers all need to know about guiding clients in the forest. the study is a combination of desk study and practice in the woods and will have several 1-2 weeks trips and many small trips.
If you are interested in this IWG program, youcan check out from following links.
School >http://www.tao.tampere.fi/tao/TAOWWWAIKUISET/era-_ja_luonto-oppaan_at_(international_wilderness_guide).html
and some blog reading on Hiking in Finland > http://hikinginfinland.com/blog/categories/iwg/
So, basically I will be spending most of days in the forest and it includes solo ski trip in deep snow lapland. I do have most of gears I would need, but still need to add/replace some.
One of it is a knife. I do have a knife which is very useful and I really like. with it, I can confidently say that could get by most of situations. but it is a knife originally designed for wood carving tasks and for the longer trip, I would be comfortable having more powerful knife.
So, here you go. my new knife for IWG trips.
I have been developing the idea of this knife for quite some time, so it is originally not designed for IWG and even have started making it before I decide to apply for the course.
But as the work progresses and IWG came up on the way, I realized that if I would make it little larger than the original plan, it would make this knife suited for what I would be needing to do.
Luckily, I was little lazy when forging it and left quite a bit of material on blank. I decided not to grind it down to the original size, but keep the material as much as possible.
Then change in size was not an issue of making this knife, but it came from the makers stamp. again, it did not make deep crisp marking... I was getting tired of this stamp issue, the worst part is that I can not figure out what is wrong with it. is it me hitting wrong? or the stamp?
Any how, I gave up the stamp and chiseled the mark. Not very good one but not bad ether. after all, this knife stays on my hands.
HT was smooth and nice, but the problem was waiting on unexpected place as always...
When I started to drill the tang hole on the handle, the drill all the sudden start going side. I still do not know what went wrong there, but the drill just did not want to go straight. Since the wood I used was the last one. and howthorn wood of this size is quite difficult come by, I could not risk destroying it. changed the contraction method to 2 pieces handle, I split the wood in half - carve out the tang hole - glue it back. So on this knife, the largest concern is the strength of epoxy in extreme cold weather. it will be a good test of epoxy:)
Here are some cutting and usability test I made.
Square and round reduction. no issue on these.
As some of you may know, I will be going to attend the course "International Wilderness Guide" from august. the course takes 10 month and it covers all need to know about guiding clients in the forest. the study is a combination of desk study and practice in the woods and will have several 1-2 weeks trips and many small trips.
If you are interested in this IWG program, youcan check out from following links.
School >http://www.tao.tampere.fi/tao/TAOWWWAIKUISET/era-_ja_luonto-oppaan_at_(international_wilderness_guide).html
and some blog reading on Hiking in Finland > http://hikinginfinland.com/blog/categories/iwg/
So, basically I will be spending most of days in the forest and it includes solo ski trip in deep snow lapland. I do have most of gears I would need, but still need to add/replace some.
One of it is a knife. I do have a knife which is very useful and I really like. with it, I can confidently say that could get by most of situations. but it is a knife originally designed for wood carving tasks and for the longer trip, I would be comfortable having more powerful knife.
So, here you go. my new knife for IWG trips.
I have been developing the idea of this knife for quite some time, so it is originally not designed for IWG and even have started making it before I decide to apply for the course.
This was the initial mock up. Full tang with Ainu-Makiri type handle. |
The original plan mock up. Scaled up a tiny bit and changed to hidden tang. Sheath mock up was also made to see if Saami leuku type would work. |
But as the work progresses and IWG came up on the way, I realized that if I would make it little larger than the original plan, it would make this knife suited for what I would be needing to do.
Luckily, I was little lazy when forging it and left quite a bit of material on blank. I decided not to grind it down to the original size, but keep the material as much as possible.
After forging. |
Completed knife and original plan. see the size difference? the thickness was also added. |
Then change in size was not an issue of making this knife, but it came from the makers stamp. again, it did not make deep crisp marking... I was getting tired of this stamp issue, the worst part is that I can not figure out what is wrong with it. is it me hitting wrong? or the stamp?
Any how, I gave up the stamp and chiseled the mark. Not very good one but not bad ether. after all, this knife stays on my hands.
blade set on pitch while chiseling. |
When I started to drill the tang hole on the handle, the drill all the sudden start going side. I still do not know what went wrong there, but the drill just did not want to go straight. Since the wood I used was the last one. and howthorn wood of this size is quite difficult come by, I could not risk destroying it. changed the contraction method to 2 pieces handle, I split the wood in half - carve out the tang hole - glue it back. So on this knife, the largest concern is the strength of epoxy in extreme cold weather. it will be a good test of epoxy:)
The blade design of is inspired by Katana, mixed with leuku |
Sheath and handle design inspired by Ainu people's Makiri Knife and Saami people's Leuku |
The spine has a up swipe and blade belly to tip has a strong curve. This gives almost 14cm of cutting edge even the blade length is 12cm. also this edge curve gives the knife ability to cut with chisel like motion. this is very handy when making feather stick because it is much easier to control the cutting angle while pushing.
Using tip side to make feathering. |
The grind is convex from the ridge line and cross-section of blade is diamond (pentagon) shape. this profile is good for less resistance when cutting in, but I choose this because of to give more agility on blade. Since this one is ling and wide (30mm at bottom), if has flat grind, it will be quite difficult to make good saddle notch like cut.
Try stick test. I skipped the ones I never have used or do not remember:) |
First up task is a try stick.
Tent peg and pot hook. easy ones but had first issue when making the hook... easy way to make this is to baton the X cut, then remove where not needed. As I start to baton as usual.. like tap - tap - tap... the blade blade just cut through. the wood was half dry birch. I know the power needed to do this right, but the blade was just too sharp. <- I did not know there is such thing as "Too sharp" :)
Square and round reduction. no issue on these.
Lashing cross, V-notch and saddle notch. Lashing cross, I had easiest time making. Saddle notch was not difficult at all but I know I can do this better with other knife.
Net needle and a spoon. The net needle was fail not because of the size, but again, too sharp. The blade just goes in to wood too easy and I could not control well. The last one is a spoon. I usually end the try stick with flower like feather stick, but I know this knife can do that comfortably, so took challenge and made tea spoon. Because of the size of the blade, I need to do some uncomfortable hold, but worked well and I have managed to cut decent hollow on the spoon.
for the second part of the test is the chopping and batonning. Picked up a good size birch with knot and blanch. this one, I took video, so here you go!
2013/06/16
ブッシュクラフト流、ヤニ台の自作
頼まれ物と、自分用のナイフ作るのに鏨を使った作業をする必要が出たので脂台作った。
脂台とは、松脂等に混ぜ物して用意した『ヤニ』を重いベースの上に盛り上げ、このヤニへワークを固定して彫り物等の作業をしやすくする道具。刀剣装飾や彫金・銀をやる人が良く使う道具です。
そしてこのヤニはある意味プリミティブホットグルーと呼べる物で、松脂をベースに油、トノ粉、煤や鉄粉などを混ぜて作ります。松脂はとても面白い材料で、混ぜる物の種類や量を変えることで、その硬さや、ねばつき具合を調節することができるのです。
松脂の準備。森から集めてきた松脂はこんな感じで不純物が大量に入っていますので、これを純松脂にする作業。
加熱して溶かす。この時に焦がしたり、火が入らないように気おつけましょう!油に火が入るより危ないです。
融けた松脂を布へ包み、搾り出します。手早く行わないと固まってしまいます。手袋などをし、やけどから手を守りつつ、一気に作業します。
で、こちらが搾り出した松脂。綺麗な透き通った琥珀色です。
これを冷やして保存しておけば、糊、ワックス、塗料、充填材などを好きなときに必要量だけ使って作ることができます。
今回は脂台ですので、これを全て再加熱し、松脂:トノ粉=1:1の割合で混ぜ、サラダ油を少々加えました。
材料が混ざったところで、ピッチボールなどの台へ流し込み、後は冷えるのを待つだけ。
ヒートガンで軽く暖め、ナイフを固定。早速トンボマークを彫ってみました。が・・・トノ粉がまだ少なかった様で柔らかすぎます。たたいている内にナイフ全体が沈んでしまいましたw。この問題はトノ粉を追加することで解決!現在は調子良く使ってます。
脂台とは、松脂等に混ぜ物して用意した『ヤニ』を重いベースの上に盛り上げ、このヤニへワークを固定して彫り物等の作業をしやすくする道具。刀剣装飾や彫金・銀をやる人が良く使う道具です。
そしてこのヤニはある意味プリミティブホットグルーと呼べる物で、松脂をベースに油、トノ粉、煤や鉄粉などを混ぜて作ります。松脂はとても面白い材料で、混ぜる物の種類や量を変えることで、その硬さや、ねばつき具合を調節することができるのです。
松脂の準備。森から集めてきた松脂はこんな感じで不純物が大量に入っていますので、これを純松脂にする作業。
写真中右上に写っているのは布切れ。これで松脂をろ過します。 |
融けた松脂を布へ包み、搾り出します。手早く行わないと固まってしまいます。手袋などをし、やけどから手を守りつつ、一気に作業します。
これにはまだ多くの松脂が含まれてますので、捨てずにとっておきます。 |
で、こちらが搾り出した松脂。綺麗な透き通った琥珀色です。
これを冷やして保存しておけば、糊、ワックス、塗料、充填材などを好きなときに必要量だけ使って作ることができます。
今回は脂台ですので、これを全て再加熱し、松脂:トノ粉=1:1の割合で混ぜ、サラダ油を少々加えました。
材料が混ざったところで、ピッチボールなどの台へ流し込み、後は冷えるのを待つだけ。
流し込み完了、盛り上がるようにアルミ箔で壁作ってあります。 |
冷えた状態、トノ粉だけですので茶色いです。 |
そして松脂の搾りかすはアルコール漬け。残っていた脂が溶け出して美味しそうな感じになりました。勿論飲めませんが。
これは単純な自家製バルサム、木とレザーに塗ってテストしてみましたが、良さそうな感じです。自分用に作っている一本はこれで仕上げてみようと思います。
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